HDSDRを使ってバンドスコープ(1)(周波数相対値表示)
275 閲覧数

関連記事一覧(下記の関連記事の番号順に読み進めていくとわかりやすいです)

1)無線機ーパソコン接続CI-V用ケーブル代用品試作    Rigとパソコンの繋ぎ方です
2)IC-732 ディスプレー表示不良対策        パソコンをRig上に置くための改造方法です
3)IC-732にバンドスコープを            SDR#を使ってバンドスコープにする方法です
4)HDSDRを使ってバンドスコープ(1)(周波数相対値表示)  HDSDRを使って周波数を相対値で表示する(この記事)
5)HDSDRを使ってバンドスコープ(2) (周波数絶対値表示)  HDSDRで周波数の絶対表示をします

ーーーーーーーーーーーーー以下本文ーーーーーーーーーーーーー

SDR#も使い勝手のよいSDRソフトですが、下記の点で少し不満があります。
  1)バンド幅を決めるzoom設定が立上げ毎に設定をし直す必要がある
  2)周波数の読み取りで、中間周波数をオフセットできないので、読み取りにくい
  3)Sメーターが読めない
そこで、HDSDRを使って上記の不満点の対策を試みることにしました。
HDSDRのインストール、初期設定方法はいろいろなところで書かれているので、ここでは私の行った設定のみ紹介します。SDR#からHDSDRへの乗り換えは、HDSDRのインストール後、そのインストールされたフォルダーにSDR#で使っていたExtIO_RTL2832.dllをコピペで持ってくるとできます。電波が受信できるようになったら下記の設定を行います。

これが設定を終わり、7MHzを受信しているところです。

ExtIOの設定
 Decice    RTL2838UHIDI
 Direct Sampling    Disabled
 Sampling Rate       1.02Msps
 Buffer Size   128kB

 Tuner Gain   AGC    スライダー 下端
 Tuner  AGC,RTLAGC  いずれもチェック入れ

IC-732の本体の表示は、下の4桁くらいしか判別できないので、Hamlogの入力画面から読み取るようにしています。中間周波数の設定は、私の場合、69.007.35Hzとなりました(7Mhz USB設定において)。ほかの周波数、モードではまた違った設定になると思います。HDSDRにはいろいろな設定ができるので、もう少し使い込んでから紹介します。
この状態で、バンドの状況などはある程度わかるのですが、周波数の位置関係が、中間周波数からの引き算足し算をしなくてはならないため、直感的ではありません。
そこで、HDSDRの設定をし直します。画面左下の「Option」から[RF-FrontEnd Cofigration」を選びます。この画面の設定を写真のようにします。他にも色々と設定をすれば、使えそうなものがありそうですが、取り敢えず[IF-frequency]と[global offset」を中間周波数の69.007.35にします。
そしてzoomを動かして、バンド幅をプラスマイナス100KHzにすると見やすいです。
周波数表示が、センターでゼロとなりプラスマイナスをKHzで表示してくれますので、相対的移動が楽になりました。また、Sメーターも読み取りができるようになりました。CI-VからはSメーター信号が来ていないので、USBドングル内部の信号を表示しているものと思います。いずれにしても、結構使いやすいものになりました。右下の拡大画面で見ると各局の帯域もある程度観察できるようです。ほとんどの局が、3KHz内にきれいに収まっています。リグの進歩のおかげでしょうか。
少しイメージ信号のようなものがが混入しているようです。周波数ダイヤルを回すと、ウォーターフォールの痕跡があらぬ方向へ動いていくものがあります。入力側に中間周波数用のバンドパスフィルターでも入れてみようかと思っていますが、イメージ信号だとすれば効果はないはずです。確かめる意味からでもやってみる価値はありそうです。

ここでは、周波数表示が相対値となります。絶対値読み取りをする方は、こちらを参照ください。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください