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TS-940の電源レギュレーター用冷却ファンの回転音がうるさくなってきました。音は、カラン・カランというような音で、耳障りなのと送信時にマイクにひろわれリニアアンプを使っているように思われるのもいやなのもです。カバーを取ってファイを見るとホコリだらけです。また、軸受けガタ止め用のリン青銅金具も摩耗しています。
先ずは定番の注油とガタ止め金具のセットを変えて原状復帰を図ります。そして組立直して試運転をしますが音は変わりません。ファンを外したままで回転させるとほとんど無音で回転していますのでモーターには異常はないようです。次にファンを付けて回転させるとすこし振動が伝わってきます。どうもこの振動がカバーに共振してカランコロンという音を出しているようです。
そこでホームセンターで買ってきたOリングをモーター支持金具と本体の間に挟む作戦を行いました。
結果は、あまり効果はありません。次にファンのバランスに着眼しました。ボスにドランバーを通して、手回しで回転させると同じ位相で停止します。これは完全にバランスが崩れています。手近にあったボンドを停止時に上になる部分のハブに塗っていくと、停止位置がランダムになってきます。これを再セットして組み上げると、驚くなかれ風切音のみになりました。カバーなしだと回っていることに気が付きません。どうもこのファンは、製造時にバランス調整をしていないようです。この芯ブレ振動で多くのモーターを短寿命にして、ユーザーに騒音の悩みを与えたのではないかとおもいます。追試をされる方は、自己責任でお願いします。
手で回転させながらハブにボンドを盛っていきます | バランス調整後取り付けたところ |
Posted on 2015年6月16日, 7:09 PM By okayama-s
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