Category Archives: 無線機修理
HDSDRを使ってバンドスコープ(2) (周波数絶対値表示)
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1)無線機ーパソコン接続CI-V用ケーブル代用品試作    Rigとパソコンの繋ぎ方です
2)IC-732 ディスプレー表示不良対策        パソコンをRig上に置くための改造方法です
3)IC-732にバンドスコープを            SDR#を使ってバンドスコープにする方法です
4)HDSDRを使ってバンドスコープ(1)(周波数相対値表示)  HDSDRを使って周波数を相対値で表示する
5)HDSDRを使ってバンドスコープ(2) (周波数絶対値表示)  HDSDRで周波数の絶対表示をします(この記事)

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やればやるほど欲がでるもので、IC-732の周波数をHDSDRのみで直読できれば操作性が飛躍的に向上するはずと調べてみました。HDSDRの設定を色々弄ってある程度満足が得られるようになりましたので、記録のためアップしておきます。


最終的にHDSDRを全画面表示にして、ほぼ完成です。
右に拡大写真を示します。矢印の個所を注目してください。
設定値は、以下の写真をご覧ください。

先ずは、ExtIOの設定です。これは、それぞれの
使用緩急による入力のレベルによって変える必要があります。

デフォルト設定です。

デフォルト設定です。

デフォルト設定です。

デフォルト設定です。

デフォルト設定です。

デフォルト設定です。

この設定は、重要ポイントです。自分の使っている
中間周波数に合わせます。


ここは、よくわかりません。デフォルト設定です。

録音のための設定です。必要なら設定してください。


応答速度を上げるため、High Process Priortyにチェックを入れます

マウスを使ったチューニングの設定ですから、ここでは
どうでもよいです。

よくわかりませんが、このデフォルト設定で動いています

ここは、重要です。Omini-Rigを別途インストールしておきます。
そして、ここでCI-Vの通信プロトコルの設定をします。パソコン
からとRig側の双方向の通信をすると、動作が遅くなるので、
私の場合Rigからのみの設定としています。

ko
Omni-Rig settingの内容です。この右側欄の通信設定は、重要です。自分の使っているCOMポートを確認して、セットしてください。

OmniRig経由の通信を使いますので、ここの設定は不要です。
ここをActivateするとCOMポートを取り合い、エラーになります。

送信には使いませんので、設定していません。

かれが完成画面です。すこしRigのダイヤルとパソコンの表示はずれますが、我慢できる範囲です。双方向に設定するとこれが大幅に遅れて使い物になりません。

以上で設定は終わりですが、注意事項として下記の2点です。
 1)それぞれのRigに合わせた通信設定をする
 2)Omni-Rigをあらかじめインストールしておく

課題としては、バンド内にイメージ信号以外にもRigで受信していない信号が表示され邪魔になることです。さらに調査して対策していきます。

注)表示されている時刻が、Biosリセットのため、古いものになっております。

使用環境
Rig               IC-732 第一中間周波のルーフィングフィルター前より出力
パソコン         DELL  D4200
OS                      Windows7 英語版
HDSDR              Version 2.76   (02 Feburary 2017)
Omni-Rig          Version 1.16
CI-Vインターフェイス こちらを参照
ワンセグチューナー  DVB-T+FM+DAB

ーーーーーーーー以下、検索用キーワードーーーーーーーーーーー
[HDSD設定][IC-732][バンドスコープ][ウオーターフォール][直読][周波数表示不良][ディスプレー表示不良][][][][][][]

 

 

HDSDRを使ってバンドスコープ(1)(周波数相対値表示)
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5)HDSDRを使ってバンドスコープ(2) (周波数絶対値表示)  HDSDRで周波数の絶対表示をします

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SDR#も使い勝手のよいSDRソフトですが、下記の点で少し不満があります。
  1)バンド幅を決めるzoom設定が立上げ毎に設定をし直す必要がある
  2)周波数の読み取りで、中間周波数をオフセットできないので、読み取りにくい
  3)Sメーターが読めない
そこで、HDSDRを使って上記の不満点の対策を試みることにしました。
HDSDRのインストール、初期設定方法はいろいろなところで書かれているので、ここでは私の行った設定のみ紹介します。SDR#からHDSDRへの乗り換えは、HDSDRのインストール後、そのインストールされたフォルダーにSDR#で使っていたExtIO_RTL2832.dllをコピペで持ってくるとできます。電波が受信できるようになったら下記の設定を行います。

これが設定を終わり、7MHzを受信しているところです。

ExtIOの設定
 Decice    RTL2838UHIDI
 Direct Sampling    Disabled
 Sampling Rate       1.02Msps
 Buffer Size   128kB

 Tuner Gain   AGC    スライダー 下端
 Tuner  AGC,RTLAGC  いずれもチェック入れ

IC-732の本体の表示は、下の4桁くらいしか判別できないので、Hamlogの入力画面から読み取るようにしています。中間周波数の設定は、私の場合、69.007.35Hzとなりました(7Mhz USB設定において)。ほかの周波数、モードではまた違った設定になると思います。HDSDRにはいろいろな設定ができるので、もう少し使い込んでから紹介します。
この状態で、バンドの状況などはある程度わかるのですが、周波数の位置関係が、中間周波数からの引き算足し算をしなくてはならないため、直感的ではありません。
そこで、HDSDRの設定をし直します。画面左下の「Option」から[RF-FrontEnd Cofigration」を選びます。この画面の設定を写真のようにします。他にも色々と設定をすれば、使えそうなものがありそうですが、取り敢えず[IF-frequency]と[global offset」を中間周波数の69.007.35にします。
そしてzoomを動かして、バンド幅をプラスマイナス100KHzにすると見やすいです。
周波数表示が、センターでゼロとなりプラスマイナスをKHzで表示してくれますので、相対的移動が楽になりました。また、Sメーターも読み取りができるようになりました。CI-VからはSメーター信号が来ていないので、USBドングル内部の信号を表示しているものと思います。いずれにしても、結構使いやすいものになりました。右下の拡大画面で見ると各局の帯域もある程度観察できるようです。ほとんどの局が、3KHz内にきれいに収まっています。リグの進歩のおかげでしょうか。
少しイメージ信号のようなものがが混入しているようです。周波数ダイヤルを回すと、ウォーターフォールの痕跡があらぬ方向へ動いていくものがあります。入力側に中間周波数用のバンドパスフィルターでも入れてみようかと思っていますが、イメージ信号だとすれば効果はないはずです。確かめる意味からでもやってみる価値はありそうです。

ここでは、周波数表示が相対値となります。絶対値読み取りをする方は、こちらを参照ください。

 

 

IC-732にバンドスコープを
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5)HDSDRを使ってバンドスコープ(2) (周波数絶対値表示)  HDSDRで周波数の絶対表示をします

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IC-732の周波数表示がおかしくなり、それをパソコンにCI-Vでデーター転送して表示をするように改造しました。その折、パソコンも見やすくなるような改造をして使い勝手がよくなったので、さらに最新のrigに搭載されているバンドスコープ機能を付加できないかと挑戦しました。

原理としては、IC-732でフィルターを通り帯域の狭くなる前の中間周波信号をSDRで受信してSDR#などで表示するというものです。SDRを構成するためには、安価なワンセグTV用USBドングル(DVB-T+FM+DAB)を使います。

通常ワンセグUSBドングルの受信周波数は、25MHz~1000MHz程度となっており、中間周波数が9MHz辺りのRigでは使えません。ところがこのIC-732は、第一中間周波数が69MHz辺りにあるのでワンセグUSBドングルがそのまま使えます(ダイレクトサンプリングという方法を使えば、HF帯も受信可能になり同様のことができます)。それでは、以下改造方法を示します。


HF受信信号は、このミクサーで69㎒代の中間周波に
上げられます。そしてフィルターにかけられるのですが、
そのフィルター前が狙いどころです。ここから、100PF
で切り出して、USBドングルに持っていきます。

具体的な場所は、底カバーを取ったこのあたりです

拡大するとこのようになり、C332とR77の接続点が取り出し口となります。

100PFに同軸ケーブルをつなぎ、外部へ引き出します

USBドングル(DVB-T+FM+DAB)に入力して、SDR#を立ち上げて’7Mバンドをみると混雑状況がよくわかります。さらにSDR#を使いこなせば結構使い物になりそうです。

中間周波数が25MHz以下の機種ではこの手はつかえません。USBドングルをダイレクトサンプリングができるように改造するか、コンバーターを入れるかすれば、同じようなことが実現できます。

CI-V接続については、別記事をご覧ください。

HDSDRを使い、バンドスコープと周波数表示を一体にした改善バージョンはこちらをご覧ください。

IC-732 ディスプレー表示不良対策
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4)HDSDRを使ってバンドスコープ(1)(周波数相対値表示)  HDSDRを使って周波数を相対値で表示する
5)HDSDRを使ってバンドスコープ(2) (周波数絶対値表示)  HDSDRで周波数の絶対表示をします

ーーーーーーーーーーーー以下本文ーーーーーーーーーーーーーーーー

IC-732,IC-736をお使いの方で受信、送信機能は全然問題ないが、周波数の表示が乱れて使い物にならず、押し入れに入れてしまった方も多いと思います。そこでこれを活用するため、古いパソコンを利用し見やすい表示とし、さらに最新rigに搭載されているバンドスコープ機能も追加する改造をしました。

最終的な完成写真は以下です。

ノートパソコンの画面が反対に取り付けられ、IC-732の上に載っています。
表示不良のIC-732からは、CI-Vでパソコンにデーター転送され、HRDまたはHamlog上に周波数が表示されています。 また、パソコン画面の上半分には、フリーソフトのSDR#まとUSBドングルでSDRを構成し、バンドスコープとウオーターフォール画面でバンドの状況、電波の質を見ることができます。ポイントは、パソコン画面をひっくり返しIC-732の上に置いたことです。これにより机の上に邪魔なノートパソコンを置かなくても済むようになりました。また、いろいろな表示が視線の移動を少なくしてみることができるようになりました。このシステムでバンドスコープ、ログ作成など一気にでき、古いリグも最新のものに劣らない使い勝手になります。

1)先ずは、パソコンの改造から
使うパソコンは、ネットに接続しないなら、サポート期限切れのOSであるXPモデルでも結構です。メモリーは、できれば2GBほしいところです。


これが元になるパソコンのDELL D420です

この←のネジを左右ともに外します


キーボードを外すのに上の部品を外します

上の赤矢印のネジを外しキーボードを外します

そしてディスプレーを本体に止めている部品を引き抜きます

そしてこの取り付けブラケットを左右入れ替えます


そして再度ディスプレーを裏返して取り付けます

キーボードを取り付けて完成です

HRDを入れてCI-Vで接続して表示すると大変見やすいものとなりました.。Hamlogを接続すれば、ログの入力と周波数表示も可能です。ただし、HRDとの同時使用は、COMポートの関係でできません。

 バンドスコープは、別稿にて

 

TS-940のファン騒音対策
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TS-940の電源レギュレーター用冷却ファンの回転音がうるさくなってきました。音は、カラン・カランというような音で、耳障りなのと送信時にマイクにひろわれリニアアンプを使っているように思われるのもいやなのもです。カバーを取ってファイを見るとホコリだらけです。また、軸受けガタ止め用のリン青銅金具も摩耗しています。

 IMG_0005 (2)  IMG_0006 (2)

先ずは定番の注油とガタ止め金具のセットを変えて原状復帰を図ります。そして組立直して試運転をしますが音は変わりません。ファンを外したままで回転させるとほとんど無音で回転していますのでモーターには異常はないようです。次にファンを付けて回転させるとすこし振動が伝わってきます。どうもこの振動がカバーに共振してカランコロンという音を出しているようです。

そこでホームセンターで買ってきたOリングをモーター支持金具と本体の間に挟む作戦を行いました。

 IMG_0002  IMG_0003

結果は、あまり効果はありません。次にファンのバランスに着眼しました。ボスにドランバーを通して、手回しで回転させると同じ位相で停止します。これは完全にバランスが崩れています。手近にあったボンドを停止時に上になる部分のハブに塗っていくと、停止位置がランダムになってきます。これを再セットして組み上げると、驚くなかれ風切音のみになりました。カバーなしだと回っていることに気が付きません。どうもこのファンは、製造時にバランス調整をしていないようです。この芯ブレ振動で多くのモーターを短寿命にして、ユーザーに騒音の悩みを与えたのではないかとおもいます。追試をされる方は、自己責任でお願いします。

 IMG_0004  IMG_0005
手で回転させながらハブにボンドを盛っていきます バランス調整後取り付けたところ

 

無線機ーパソコン接続CI-V用ケーブル代用品試作
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ーーーーーーーーーーーー以下本文ーーーーーーーーーーーーーー

IC-732を修理してテストをした。受信感度、送信出力、ツートーン特性、周波数精度などは調整でほぼ満足なところまできた。しかし、この機種の欠点であるディスプレーが文字化けして、判読困難となる症状に悩まされていた。実戦運用には、誤読などのリスクがあり使用を躊躇せざるを得ない。ウェブを探すと、本体に有機ELなどで自作したカウンターを入れて修理した方もおられるようだが、ものぐさの小生には高嶺の花であり諦めた。それでもなんとかと調べると、CI-Vを活用して、パソコンを外付けカウンターにするという方法があることが分かった。そこで今度は、CI-Vへ接続のためのケーブル探しが始めた。格安な方法として昔のドコモmove用データー読み出しケーブルが使えるという情報を得て、探したがこんなもの既にどこにも売っている訳がない。やっと見つけたのがハードオフのジャンク箱で108円なり。今度は、これのパソコンドライバー探しである。PL-2303というチップを使っているのだが、なかなか入手できない。チップメーカーのProlificのサイトからダウンロードしても、認識しない。そこで断念。

最後にたどりついたのは、アマゾンである。似たような機能のTTLシリアルコンバーターを物色していると「USB2.0 TO TTL 6ピンシリアルコンバーターUARTモジュール CP2102STC6ピン」というユニット。もう一つは「ARDUINO 新しい3.3V5.5VFT232RL FTDI USB-TTL シリアル232 アダプタモジュール」。いずれもワンコイン程度で買えるが、中国サイトのものらしい。ダメもとで注文すると、10日くらいで郵便で送られて来た。

ARDUINOの方は、windows7の内臓ドライバーで認識して、接続したら見事に使えた。そこで、欲を出して、ネットに繋がないのならと休眠中のXPパソコンに繋いだら、ドライバーがない。そこでチップメーカーのFTDII社のサイトからドライバーをダウンロードしたが、認識しない。いやな予感がしたので、そのままwindows7パソコンに戻したら、今度は認識しない。どうもこのチップは、コピー品の可能性がある。純正のドライバーには、これを使えなくするプログラムが入っていてチップを使用不能にするのではないか。

「USB TO TTL6ピンシリアル」のチップはPL-2102でwindows7、XPともProlificのドライバーが当たり使用可能となった。

IMG_0001

外観

 

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保護のため適当なプラスチック容器へ格納

 

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XPのノートパソコンにHRDをインストールして表示。もちろんハムログでの表示も可能。

 

IMG_0006

本体の読み取りは、ごらんの通り。これを信じて電波を出したらオフバンド。

自分でやられる方は、自己責任でおねがいします。