IC-732にバンドスコープを
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IC-732の周波数表示がおかしくなり、それをパソコンにCI-Vでデーター転送して表示をするように改造しました。その折、パソコンも見やすくなるような改造をして使い勝手がよくなったので、さらに最新のrigに搭載されているバンドスコープ機能を付加できないかと挑戦しました。

原理としては、IC-732でフィルターを通り帯域の狭くなる前の中間周波信号をSDRで受信してSDR#などで表示するというものです。SDRを構成するためには、安価なワンセグTV用USBドングル(DVB-T+FM+DAB)を使います。

通常ワンセグUSBドングルの受信周波数は、25MHz~1000MHz程度となっており、中間周波数が9MHz辺りのRigでは使えません。ところがこのIC-732は、第一中間周波数が69MHz辺りにあるのでワンセグUSBドングルがそのまま使えます(ダイレクトサンプリングという方法を使えば、HF帯も受信可能になり同様のことができます)。それでは、以下改造方法を示します。


HF受信信号は、このミクサーで69㎒代の中間周波に
上げられます。そしてフィルターにかけられるのですが、
そのフィルター前が狙いどころです。ここから、100PF
で切り出して、USBドングルに持っていきます。

具体的な場所は、底カバーを取ったこのあたりです

拡大するとこのようになり、C332とR77の接続点が取り出し口となります。

100PFに同軸ケーブルをつなぎ、外部へ引き出します

USBドングル(DVB-T+FM+DAB)に入力して、SDR#を立ち上げて’7Mバンドをみると混雑状況がよくわかります。さらにSDR#を使いこなせば結構使い物になりそうです。

中間周波数が25MHz以下の機種ではこの手はつかえません。USBドングルをダイレクトサンプリングができるように改造するか、コンバーターを入れるかすれば、同じようなことが実現できます。

CI-V接続については、別記事をご覧ください。

HDSDRを使い、バンドスコープと周波数表示を一体にした改善バージョンはこちらをご覧ください。

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